ハステロイとインコネル加工どちらが難しいか?
ハステロイ加工
hastelloy processing
難削材である「ハステロイ」は耐熱性や耐食性、耐酸化性と優れた特性を持ちます。そのため高温環境、腐食環境など、特別な設備で使用されることが多い難削材です。
特に耐食性は工業材料の中でも最高水準で、一般的なステンレスで度々問題になる、表面の穴から腐食が進行する「孔食」や、溶接部などの隙間から腐食が進行する「隙間腐食」に対しても強い耐性を持っています。
ハステロイの特徴
ハステロイの種類
ハステロイは種類によって使用環境が変わります。
武蔵技研の中でも特に加工量の多い、ハステロイC-22は強い耐酸化性を持っており、ガスを扱う腐食の激しい環境下、特に半導体向け成膜装置部分や、化学プラント用の反応器や熱交換機などに活用されています。
ハステロイC-276は高い強度と高温にさらされる厳しい腐食環境に用いられています。
ハステロイB-2は塩酸に対する強い耐腐食性を有しおり、塩酸を扱う設備に用いられています。
ハステロイXは1000℃もの高温化においても高い強度、耐酸化性、応力腐食割れに強い特性を持っており、ガスタービンエンジンや、工業炉、化学プラントの材料として用いられます。
1つ目の欠点は「価格がとても高いこと」が挙げられます。ハステロイの価格は同じニッケル合金の「インコネル」と同程度で、一般的なステンレスの数倍と非常に高価です。
2つ目の欠点は加工が難しいことです。
ハステロイはその優れた特性ゆえに加工が難しい難削材の中でも特に加工難易度が高い素材です。なので、金属加工業者の中には「うちでは無理。」「聞いたことがない。」と断るケースもよくあり、職人泣かせの素材でもあります。
加工においてはハステロイの種類ごとの特徴とその形状に合わせた方法で加工する必要があり、非常に高い技術が要求されます。
加工の難しさとして高温強度が高いこと、熱伝導率が低く、加工中に発生する熱が冷めにくい、加工硬化が生じやすいこと、工具材質との親和性が高いこと、歪まないように加工することが大変であることなど、様々な点に注意して加工を行わなければ切削工具がすぐ摩耗したり破損に繋がり、加工コストも大幅に上昇してしまいます。
また、切削工具が破損したことより製品自体をダメにしてしまうことがあるので、細心の注意を払って加工する必要があります。
しかし、優れた特性を持つハステロイにも大きく2つ欠点があります。
ハステロイの欠点
上記のようにハステロイの加工には高い技術と多くのノウハウが必須となります。
そうしたハステロイを武蔵技研では常時全体加工量の8割以上で加工しています。
ハステロイをはじめとする難削材については武蔵技研までご相談下さい。