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難削材とは?
「難削材」とは、材質そのものが削りにくく、被削性が不明で加工難易度が高い素材のことです。
*被削性…切削加工のしやすさのことで、難削材では切削データが少なく不明なものも多いです。
武蔵技研で取り扱う「難削材」の中で代表的なものではハステロイ、インコネル、ワスパロイ、ステライト、6-4チタンなどが挙げられます。
またSUS310、SUS316L、純チタンなど最近では難削材とは呼べなくなりましたが、薄い材料になるとハステロイなどの難削材以上に難しい時もあります。
▷難削材の特徴①
加工硬化性が大きい。
加工で力を加えるほどに硬さが増していくという特徴で、刃具の磨耗が非常に早く、溶着・折損などを引き起こしやすいです。
また加工品の精度維持が困難となります。
▷難削材の特徴②
刃具との親和性が高い。
切削中に材料と刃具がくっつきやすいという特徴(構成刃先)です。
刃具が溶けてしまう原因や切れ味低下による加工品の精度不良を引き起こします。
▷難削材の特徴③
靱性が非常に高い。
靱性と粘り強さのことで、強い衝撃を受けても壊れにくい、何度も繰り返し応力を加えても破断しにくいという特徴です。
例えば靱性が小さいガラスなどは落とした衝撃で割れてしまいます。
靱性が大きいと切削時に非常に切り取りずづらく(切り離しづらく)、刃具の寿命を大幅に縮めることもあります。
▷難削材の特徴④
熱伝導率が小さい。
切削中に熱が逃げにくいという特徴です。
難削材は全般的に切削時の温度が非常に高く、加工品に与えた熱が抜けません。
そのため刃具の寿命を大幅に縮め、加工品の精度維持も困難になります。
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